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また、疲れた体を癒すのとストレス解消を兼ねて、一週間程度の湯治に、ここ十数年間欠かさず行ってもらっています。
下船中の食事の管理も大切なことだと思い、気を配っておりますが、飯は人よりも早く、仕事はもっと早くといった、昔からの習慣からなかなか抜け出せないようで困ってしまいます。
三月の初旬、大事件が起こりました。
北洋サケ・マス漁業の出漁に向けて、主人がいわき市内の病院で人間ドックを受けたところ、最終検査の段階になって、担当医師から食道癌と言われたのです。
私はびっくり仰天し、ただおろおろするばかりでした。
幸い、周囲の方々の暖かいご協力のお陰で、東京の大病院で手術を受けることができ、発見が早かったためにごく短期間で退院することができました。
主人は現在、体力の回復に努め、秋のサンマ漁に備えて頑張っています。
この事件は、自己診断に頼らず、早めに人間ドックなどで精密検査を受けて、病気の早期発見、早期治療に徹することの大事さを教えれくれました。

 

 

 

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